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質問と回答

資金収支計算書はなぜ必要なのですか 社会福祉法人会計専門 公認会計士・税理士

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質問の内容

社会福祉法人では、なぜ資金収支計算書を作成する必要があるのですが。

関連するページは下のようになります。

回答をまんがでひと言

質問 なぜ社会福祉法人は資金収支計算書を作成する必要があるのか 
回答 予算管理の重要性のため

社会福祉法人会計の計算書類と企業会計の計算書類

区分社会福祉法人会計企業会計の財務3表
資金収支計算書(キャッシュ・フロー決算書)
事業活動計算書損益計算書
貸借対照表貸借対照表
計算書類の順番は、社会福祉法人会計の順。
キャッシュ・フロー計算書は、主として上場企業が作成する計算書類であり、中小企業では作成していないことも多い。

中小企業の計算書類

上記のように企業会計では、中小企業では、キャッシュ・フロー計算書を作成することは、少なく、損益計算書と貸借対照表が中心になってきます。

中小企業の計算書類の中心損益計算書貸借対照表

社会福祉法人会計の計算書類の順番と様式名

計算書類名計様式名
資金収支計算書第一号 第〇様式
事業活動計算書第二号 第〇様式
貸借対照表第三号 第〇様式

様式名から分かることは、

社会福祉法人会計において資金収支計算書は、第一号様式として、一番、先頭に来る計算書類になっています。

一番先頭に来ていることから、資金収支計算書は大切な計算書類として考えられていることが想像できます。

なぜ、社会福祉法人では、資金収支計算書を作成するのかにも、繋がってきます。

社会福祉法人会計基準のパブリックコメント

現在の会計基準が策定される際に行われたパブリックコメント(意見募集手続き)で、厚生労働省は、資金収支計算書を作成する理由として下のように回答しています。

NO.意見回答(考え方)
96資金収支計算書はなぜ作成しなくてはいけないのか。社会福祉法人では予算管理の重要性から、資金収支計算書を作成することとしています。
平成23年7月27 日 厚生労働省社会・援護局福祉基盤課から発出された「社会福祉法人新会計基準(案)に関する(パブリックコメント)の結果について」より


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マツオカ会計事務所のストーリー

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著者情報 この記事を書いた人

松岡 洋史

Matsuoka Hiroshi

公認会計士・税理士 
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関

マツオカ会計事務所 代表  松岡 弘巳

地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。

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(筆者:松岡洋史 公認会計士・税理士 専門分野:社会福祉法人会計

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