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マツオカ会計事務所のストーリー

介護人材が足りない!🧓👵

私たちの未来を守るためにできること

こんにちは。
みなさんは「将来、自分や家族が介護が必要になったとき、ちゃんとサービスを受けられるだろうか…」と不安に思ったことはありませんか?

実は今、日本では介護人材の深刻な不足が問題になっています。将来の安心な暮らしを守るために、私たち一人ひとりにできることを考えてみましょう。

この記事は、「「未来予測2040」労働供給制約社会がやってくる」(リクルートワークス研究所編)の内容を基に、介護分野の希望的な2040年の姿を考察したものです。

2040年の考察

高齢の夫婦が手を取り合って「これからも元気に暮らしたいね」と話している。背景には笑顔の介護職員が描かれている。

高齢の夫婦が手を取り合って「これからも元気に暮らしたいね」と話している。


介護の現場がピンチ!?🆘

〜未来の人手不足はここまで来ている〜

「4人でやるべき仕事を3人でやっている介護現場」のイメージ。1人が倒れそうなぐらい忙しそうにしていて、他の2人も慌てている様子。

介護人材不足により4人でやるべき仕事を3人でやっている

データで見る将来の介護人材不足

  • 2030年には21万人
  • 2040年には58万人の人手不足が予測されています。

💬 実例エピソード
あるデイサービス施設では、職員の確保が難しく、週5日の開所予定が「週3日」に減らされました。利用者は家にいる時間が増え、家族の負担も増大しているそうです。

「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」より

介護サービス職種(介護職員や訪問介護従事者)における労働供給不足が詳細に予測されています。

具体的には、2030年には21.0万人、2040年には58.0万人の労働供給が不足すると見込まれており、2040年の労働需要(229.7万人)に対する不足率は25.3%に達すると推定されています。

これは、「4人必要な仕事に3人しかいない」状況が介護現場で生じることを意味し、「週4日必要なデイサービスに、スタッフ不足で3日しか通えない」という状況が全国平均で“標準的な”状態となってしまう可能性が示唆されています。

このような供給不足を放置すると、私たちの生活に大きなダメージを与え、生活が破綻する恐れがあるとも述べられています。


解決策その1:テクノロジーの力を借りよう!🤖

介護ロボットがベッドからの移乗を手伝っている。介護士がタブレットで記録を付けている。

ベッドからの移乗を介護ロボットが担う

介護士はタブレット端末で記録

✔ どんなことができるの?

  • ロボットスーツで介助の負担を軽く
  • 見守りセンサーで夜間巡回の負担軽減
  • 音声入力記録アプリで書類業務を効率化!

💬 実例エピソード
ある特養ホームでは、記録業務がタブレットに変わっただけで、スタッフの残業が半分に減りました!そのぶん、入居者さんとの会話の時間が増えたそうです。

「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」より

1.徹底的な機械化・自動化

介護分野における機械化・自動化は、人手不足を補う重要な手段と位置づけられています。

資料では、先端ロボット技術が導入された介護施設の事例が紹介されており、介護記録アプリによるバイタルデータの自動取得や音声入力機能の活用、各種センサーによる見守り・巡回業務のデジタル化、ロボットスーツや移乗サポートロボットによる直接介助の負担軽減などが期待されています。

これにより、介護職員は記録業務や周辺的な雑務から解放され、利用者とのコミュニケーションなど、人が本来必要とされる業務に集中できるようになり、介護の質の向上につながると考えられています。


解決策その2:ちょっとの手助けが大きな力に!👫

「ワーキッシュアクト」という新しい働き方。ワーキッシュアクトとは本業のかたわらに「誰かの助けになること」をすることです。

地域の主婦や学生、お年寄りがレクリエーションを手伝っているシーン。「話し相手」「将棋相手」「花の水やり」などの軽作業。

地域の主婦や学生、お年寄りがレクリエーションを手伝う

  • 話し相手
  • 将棋の相手
  • 花の水やりなどの軽作業

💬 実例エピソード
ある施設では、近所の70代の方が「昔の遊びを教える会」を開いています。子どもや利用者が集まる人気イベントになり、スタッフの手も減って一石二鳥だとか!

「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」より

2.ワーキッシュアクト

本業の仕事以外の多様な活動が誰かの労働需要を満たすという概念であるワーキッシュアクトも、介護分野の担い手となり得ます。

資料では、介護・医療施設の活動補助や運営の手伝い・参画がワーキッシュアクトの例として挙げられています。

また、資料中のストーリーでは、介護施設に「門外漢」と呼ばれる専門職ではない多様な担い手が入り、専門職でなくても担えるタスク(レクリエーション、話し相手、情報セキュリティなど)を担っている様子が描かれています。

介護される側自身が手伝いをすることが健康維持やリハビリにつながり、報酬も得られるといった形で、多様な担い手によって介護サービスが支えられる可能性が示唆されています。

この場合、介護福祉士は、機械や「門外漢」を含む多様な担い手をファシリテートする役割を担うようになると考えられています。


解決策その3:シニアの小さな仕事👴

高齢の男性が施設の送迎バスを運転している。女性がエプロンをつけて調理補助しているシーン。

施設の送迎車を高齢の男性が運転

女性が調理の補助

シニア世代もまだまだ元気!

  • 送迎運転
  • 調理補助
  • 洗濯・掃除の手伝い

💬 実例エピソード
退職後「やることがなくて…」と言っていた男性が、介護施設の洗濯係に。いまでは利用者とも仲良しで、「ありがとう」と言われるのが嬉しいそうです。

「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」より

3.シニアの小さな仕事

高齢者が無理なく社会と繋がり、貢献できる小さな仕事も、介護分野の労働供給制約緩和に貢献する可能性があります。

資料では、ヒアリングで明らかになった高齢期の仕事や活動として、介護施設の送迎や特養の調理補助などが例として挙げられています。


まとめ:2040年みんなで支える介護の未来🔚

中央に大きなハート、周囲に「ロボット」「地域の人」「シニア」「介護士」が手を取り合って輪になっている構図。

「介護士」

「地域の人」

「シニア」

「ロボット」が

一つとなる

介護の問題は、専門職だけが背負うものではありません。
テクノロジー+みんなの力で、未来を明るくできます。

👣 少しの協力が、大きな支えになります。
今日から、できることを一歩ずつ始めてみましょう。

「未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる」より

まとめ

資料では、これらの解決策、特に機械化・自動化とワーキッシュアクトを推進した場合、全体として2030年時点での労働供給不足を大幅に抑制できる可能性が示されています(ベースシナリオ341.5万人不足に対し、解決策実現シナリオでは28.7万人不足)。

これは、介護分野を含む様々な分野での人手不足が緩和されることを示唆しています。


また、行政の役割として、労働供給制約に直面する分野ごとに戦略を策定する必要があることが指摘されており、介護・医療分野は政府によるシナリオがある代表例として挙げられています。

しかし、技術開発に制度改正が追いつかず、省力化や担い手の多様化に向けた投資が制度的に十分に評価されていない現状についても触れられています。

介護分野を持続可能にするためには、多様な担い手と機械の力を活かす「総合供給調整(トータル・サプライ・コーディネーション)」の発想が求められると提言されています。

まんがの部屋

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マツオカ会計事務所のストーリー

よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。

著者情報 この記事を書いた人

松岡 洋史

Matsuoka Hiroshi

公認会計士・税理士 
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関

マツオカ会計事務所 代表  松岡 弘巳

地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。

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