「社会福祉法人の事業未収金管理」 セミナー・勉強会の解説
マツオカ会計事務所では「1から学べる社会福祉法人会計 勉強会」をオンライン形式で開催しています。
この解説を、参加者さんは、勉強会・セミナーに復習用としてご利用ください。
はじめての方は、勉強会の内容のご参考にお読みください。
解説のご注意
勉強会で、実際にお話した言葉を書き起こし、まとめた概要(原文)を原則として修正せずに掲載しています。
誤字・脱字や誤った表現があることについて、ご了承ください。
下の文章の見出しについても書き起こしとして作成しています。
(実際の勉強会とは表現や区分が異なります)

開催テーマ
社会福祉法人の事業未収金管理
1から学べる社会福祉法人会計 勉強会 第77回
要点
松岡氏は、社会福祉法人希望会の未収金管理、財産権の概念、および介護保険事業の会計処理に関する課題について詳細に説明しました。
特に、事業未収金の管理の複雑さや、請求額と決定額の差異が会計処理に与える影響、そして請求の精度向上の必要性が強調されました。
会議では、未収金管理の重要性や介護保険収入の特殊性、そして正確な会計処理のための対策について議論が行われました。
解説(セミナーの内容)
未収金の管理と記録の重要性
松岡は、社会福祉法人希望会の未収金管理について議論し、事業未収金、一般的な未収金、そして補助金未収金の区別を説明しました。
彼は、未収金は販売取引と回収取引の2つの別々の取引として考える必要があることを強調し、未収金は金銭債権と見なすべきだと述べました。
議論は、未収金の管理の重要性と、未収金の回収が販売収益と密接に関連していることを強調して締めくりました。
債権管理の重要性について
松岡は、財産権の概念、特に債権の性質と管理の重要性について説明しました。
また、債権の管理の重要性、資金繰りの維持、回収漏れの防止、消滅時効の防止、取引先との信頼、そして売上の適正化の維持についても強調しました。
社会福祉法人の場合、特に介護保険の報酬に関して、債権の管理の視点が一般企業と若干異なることを強調しました。
介護保険収入の重要性
松岡は、個人の給与と社会福祉法人の資金管理の違いについて説明し、入金の重要性を強調する。会計の観点から、収入の正確性を確認する方法として、現金取引と介護保険収入の違いを解説する。
特に、介護保険収入の場合、事業未収金を経て普通預金に入金されるまでの過程を追跡することの重要性を指摘する。
事業未収金の課題について
松岡は介護保険事業の会計処理における課題について説明する。
特に、事業未収金の管理の複雑さと、請求額と決定額の差異が会計処理に与える影響を強調する。
また、請求ソフトのデータ修正が会計処理に混乱をもたらす問題を指摘し、経理担当者が正確な情報を把握することの重要性を強調する。
請求の精度向上の必要性
松岡は、請求と入金の間のギャップと、請求の精度の欠如による収益の不正確さについて懸念を表明しました。
社会福祉法人の代表者は、請求の問題を解決するために細かくチェックする必要性を強調し、請求の精度が低いことによる収益の不正確さを指摘しました。
会議は、請求の精度を向上させるために必要な措置を講じる必要性で締めくくられました。
以上になります。
まんがの部屋
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ぜひご覧になってくださいね。

マツオカ会計事務所のストーリー
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著者情報 この記事を書いた人
松岡 洋史
Matsuoka Hiroshi
公認会計士・税理士
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関
マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳
地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。
