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厚生労働省の勘定科目の説明 職員被服費
職員被服費
出典「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について」
職員に支給又は貸与する白衣、予防衣、診察衣、作業衣などの購入、洗濯等の費用をいう。
勘定科目説明の解説
費用科目の解説について
事業活動計算書の費用科目については、中区分の分類を用いながら小区分の科目を解説していきます。
職員被服費
今回、解説する勘定科目の体系は下のようになっています。
大区分 | 中区分 | 小区分 |
事務費 | 職員被服費 | - |
大区分は、「事務費」です。
施設(及び本部)の運営事務に要する費用になります。
平成12年度に制定された(旧)社会福祉法人会計基準の科目説明には
大区分についても説明がありました。
事務費支出
平成12年 社会福祉法人会計基準 事業活動収支計算書勘定科目の説明より
本部及び施設の運営事務に要する人件費以外の費用をいう。
中区分は「職員被服費」です。
職員さんへ支給または貸与する制服・ユニフォーム代ですね。白衣、業務用の被服代です。
被服の購入費用と洗濯等の費用も含まれます。
社会福祉法人さんでは、様々な制服やユニフォームを導入されており、法人をイメージさせるものの一つと言えそうです。
職員被服費と被服費について
職員被服費と被服費について
職員被服費と被服費は、どちらも被服(衣服)のための費用です。
職員被服費は、職員の被服代、被服費はご利用者のための被服代と、対象者が異なっています。
そのため、職員被服費は事務費に区分され、被服費は事業費に区分されています。
勘定科目 | 職員被服費 | 被服費 |
大区分 | 事務費 | 事業費 |
厚生労働省の勘定科目説明 | 職員に支給又は貸与する白衣、予防衣、診察衣、作業衣などの購入、洗濯等の費用をいう。 | 利用者の衣類、寝具等(介護用品及び日用品を除く)の購入のための費用をいう。 |
対象者 | 職員 | ご利用者 |
福利厚生費と職員被服費について
福利厚生費と職員被服費について
福利厚生費と職員被服費はどちらも、職員(や役員)のための費用です。
一般の企業会計では、制服やユニフォームの費用は、福利厚生費に含めて会計処理を行うことも多いでしょう。
社会福祉法人会計の場合には、制服やユニフォームの利用も多く、制服代等を福利厚生費には含めずに、職員被服費として計上します。
区 分 | 社会福祉法人会計 | 一般的な企業会計 |
勘定科目 | 職員被服費に 計上する | 福利厚生費に 計上することも多い |
簡単な説明です
職員被服費
職員さんのための制服等の衣服代と洗濯等の費用です。利用者のための衣服代を計上する被服費との違いを確認しておきましょう。
科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。
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勘定科目の解説の一覧
よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。
マツオカ会計事務所のストーリー
著者情報 この記事を書いた人
松岡 洋史
公認会計士・税理士
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関
マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳
地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。