1. HOME
  2. ブログ
  3. 勘定科目の解説 マツオカ事務所オリジナル
  4. 勘定科目の解説 事業活動計算書 事務費 広報費 社会福祉法人会計

会計・法人運営の記事ブログ

会計・法人運営を支えるブログ

勘定科目の解説 マツオカ事務所オリジナル

勘定科目の解説 事業活動計算書 事務費 広報費 社会福祉法人会計

「ホームページ利用上のご注意について」をお読み頂き、これらの条件にご同意の上ご利用ください。

厚生労働省の勘定科目の説明 広報費

広報費
施設及び事業所の広告料、パンフレット・機関誌・広報誌作成などの印刷製本費等に要する費用をいう。

出典「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について」
書籍版 1から学べる社会福祉法人会計のご案内

最新刊のご案内はこちら 第9巻 利益と増減差額 ~その違いからわかること~

勘定科目説明の解説

費用科目の解説について

事業活動計算書の費用科目については、中区分の分類を用いながら小区分の科目を解説していきます。

広報費

今回、解説する勘定科目の体系は下のようになっています。

大区分中区分小区分
事務費広報費
社会福祉法人会計 広報費

大区分は、「事務費」です。
施設(及び本部)の運営事務に要する費用になります。

平成12年度に制定された(旧)社会福祉法人会計基準の科目説明には

大区分についても説明がありました。

事務費支出
本部及び施設の運営事務に要する人件費以外の費用をいう。

平成12年 社会福祉法人会計基準 事業活動収支計算書勘定科目の説明より
社会福祉法人会計 広報費 パンフレット

中区分は「広報費」です。

法人や施設・事業所等の広告料や広報誌、パンフレット、事業所案内の製作費などです。

広告宣伝費と広報費について

広告宣伝費と広報費について

社会福祉法人会計では勘定科目として「広報費」が用いられています。

一方で、一般的な企業会計では「広告宣伝費」が用いられることが多いでしょう。

区分一般的な企業会計社会福祉法人会計
勘定科目広告宣伝費広報費

それぞれの意味を確認してみましょう。

広告宣伝費について(企業会計)

広告とは

1 広く世間一般に告げ知らせること。

2 商業上の目的で、商品やサービス、事業などの情報を積極的に世間に広く宣伝すること。また、そのための文書や放送など。

出典:デジタル大辞泉(小学館)より

宣伝とは:

1 商品の効能や主義・主張などに対する理解・賛同を求めて、広く伝え知らせること。

2 省略     

出典:デジタル大辞泉(小学館)より
広報費について(社会福祉法人会計)

広報とは:官公庁・企業・各種団体などが、施策や業務内容などを広く一般の人に知らせること。また、その知らせ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)より

社会福祉法人では、法人の施策や活動を広く一般に知らしめることをを主眼として、「広告宣伝費」ではなく「広報費」いう科目名が用いられていると考えることができそうですね。

広報費の内容

厚生労働省の科目説明の「施設及び事業所の広告料、パンフレット・機関誌・広報誌作成などの印刷製本費等」から

広報費に該当する費用の例を考えてみましょう。

区分広告料印刷製本費
費用の例広告料
出稿料
広告デザイン料
制作費
デザイン料
印刷製本費
広告の例屋外広告料
新聞・雑誌広告料
デジタル広告料
看板製作費・使用料
ホームページ製作・運営費用
SNS運営費用
パンフレット制作費用
広報誌・機関誌制作費用
法人案内制作費用
施設・事務所案内制作費用

勘定科目を簡単に説明します

マツオカ
マツオカ

広報費
施設・事業所の広告料や事業所案内、パンフレットや広報誌などの制作・製本費用です。


科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。

マツオカ会計事務所 松岡洋史
公認会計士 税理士
1から学べる社会福祉法人会計

マツオカ会計事務所のストーリーこちら

NO.
ストーリー 本質を伝えたい 資料へのこだわり 理事長からの質問 50円の奇跡
NO.
ストーリー 規制緩和 役に立った習慣夢とクロワッサン会計と四柱推命鑑定
NO.
ストーリー途中で諦めた?80点の資料

社会福祉法人専門 公認会計士・税理士による書籍

本の内容をブログ記事でご紹介しています

事務所スタッフによる本の感想です。(本のタイトルまたは画像をクリックして下さい)

(第4巻 経営組織は、法人の役員(理事、監事)や評議員について解説しています)

オンライン研修会「1から学べる社会福祉法人会計勉強会」のスタッフの感想は、こちら

Amazonのページはこちら(試し読み機能あり)

Amazonの試し読み機能をぜひご活用ください。本の内容を一部ご覧いただくことができます。

第1巻
資金収支計算書

第1巻 資金収支計算書 表紙

63ページ
1870円

NO.タイトルページ価格
第1巻資金収支計算書 (第5版)581870円
第2巻事業活動計算書(第3版)731925円
第3巻貸借対照表 (第3版)811980円
第4巻経営組織(理事・監事や理事会・評議員会について)571760円
第5巻随意契約 451650円
第6巻注記と附属明細書1091980円
第7巻社会福祉法人会計簿記の特徴
『大切なのは、1行増えること』
521870円
第8巻管理職のための
社会福祉法人会計基準の逐条解説
831980円
第9巻利益と増減差額
 ~その違いからわかること~
471815円

(第4巻 経営組織は、法人の理事・監事や評議員について解説しています)

よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。

勉強会のご案内

龍体文字 く 透明

著者情報 この記事を書いた人

松岡 洋史

Matsuoka Hiroshi

公認会計士・税理士 スマート介護士 認定経営革新等支援機関

マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳

地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、
平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。

Profile Picture

(筆者:松岡洋史 公認会計士・税理士 専門分野:社会福祉法人会計

関連記事


1から学べる社会福祉法人会計 第9巻 利益と増減差額

マツオカ会計事務所のストーリー
こちら

error: Content is protected !!