社会福祉法人会計の初心者向け 社会福祉法人のキャッシュレスと電子マネー③
「ホームページ利用上のご注意について」をお読み頂き、これらの条件にご同意の上ご利用ください。 |
社会福祉法人もキャッシュレス化に向かっています。社会福祉法人が活用する「キャッシュレスと電子マネー」について、会計上の取扱いや利用上の注意点を考えていきます。 |
今回のテーマ
今回のテーマは、支払時期ごとの特徴です
キャッシュレス
②回目の内容では、キャッシュレスを支払時期の違いから考えていきました。
支払時期の違い
キャッシュレスでは、実際に、お金の支払(決済)がされる時期には、3つの時期があることが分かります。
決済される時期とは、自分のお金(銀行残高など)が相手側に移る時期です。
① | 前払い型 |
② | 即時型 |
③ | 後払い型 |
今回は、それぞれの特徴を考えてみましょう
①前払い型の特徴
プリペイド式やチャージ式として事前にお金をチャージします。
基本的には、チャージされた残高分の利用ができます。
このため、
・予めチャージが必要なことと
・使い過ぎを防止することができます
支払の手段としては、個人でも多くの方がご利用されているように、法人でも導入することが容易と言えます。
支払手段として、電子マネーを用いる場合には、法人での導入の中心的な役割を担うと考えられます。
前払い型の場合には、「資金決済に関する法律」の適用を受けます。第三条の「前払式支払手段」という表現になります。
資金決済に関する法律
(定義)
第三条 この章において「前払式支払手段」とは、次に掲げるものをいう。
一 (略)
二 (略)
②即時型の特徴
デビットカードと呼ばれる
支払(買い物)時に、自分の銀行口座から即時に引落しが行われる形です。
・チャージせずに、利用が可能であることと
・銀行残高の範囲内で利用が可能であり、銀行残高以上の利用ができない点を考えると、一定金額以上の利用の歯止めがありますが、法人口座の場合、銀行残高も高額になることが多く、使い過ぎに注意が必要です。
個人で利用する場合に、現金の持ち合わせがない時などに便利なことも多いですが、法人で利用する場合には、法人口座の管理上のリスクに十分注意を払う必要があります。
③後払い型の特徴
クレジットカードで用いる形が一般的です。
インターネットを通じての物品やサービスの購入、旅費の支払など法人でも必要とする機会が増えてきています。
法人の支払手段の一形態として、これから益々、必要となってくることが想像できます。
無制限な使用や承認のない使用が行われることがないように、カード情報の管理や運用に注意していく必要があります。
次回に向けて
支払時期から分けた3つのものの特徴から、
法人として、キャッシュレスや電子マネーを活用していく場合に、それぞれに分けて、管理・運用方法を考えていきましょう。
社会福祉法人専門 公認会計士・税理士による書籍
本の内容をブログ記事でご紹介しています
事務所スタッフによる本の感想です。(本のタイトルまたは画像をクリックして下さい)
第1巻
資金収支計算書
はじめに | 本が選ばれる3つの理由 |
Amazonのページはこちら(試し読み機能あり)
Amazonの試し読み機能をぜひご活用ください。本の内容を一部ご覧いただくことができます。
第1巻
資金収支計算書
63ページ
1870円
NO. | タイトル | ページ | 価格 |
第1巻 | 資金収支計算書 (第5版) | 58 | 1870円 |
第2巻 | 事業活動計算書(第3版) | 73 | 1925円 |
第3巻 | 貸借対照表 (第3版) | 81 | 1980円 |
第4巻 | 経営組織(理事・監事や理事会・評議員会について) | 57 | 1760円 |
第5巻 | 随意契約 | 45 | 1650円 |
第6巻 | 注記と附属明細書 | 109 | 1980円 |
第7巻 | 社会福祉法人会計簿記の特徴 『大切なのは、1行増えること』 | 52 | 1870円 |
第8巻 | 管理職のための 社会福祉法人会計基準の逐条解説 | 83 | 1980円 |
第9巻 | 利益と増減差額 ~その違いからわかること~ | 47 | 1815円 |
第10巻 | 現金主義と発生主義、実現主義 ~収益と費用を計上するタイミングはいつ?~ | 67 | 1980円 |
マツオカ会計事務所のストーリー
よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。