200mに4店舗!?ドラッグストアから学ぶ福祉法人経営のヒント
「またできてる!」街角でドキッとしたこと
「えっ、またドラッグストアできてる!」
街を歩いていて、そんなふうにドキッとしたことはありませんか?
私の近所でも、ひかり → ココカラファイン → サンドラッグ → さらにスギ薬局と、わずか200メートルのあいだに4店舗がずら〜っと並ぶことになりました。
消費者にとっては「ふぅ〜、便利で助かるわ」と思う半面、経営の視点で見ると「うわっ、これは大変…」と感じる出来事なんです。
実はこの光景、社会福祉法人の経営にもつながるヒントを与えてくれます。
ドラッグストアの経営構造
- 出店攻勢(とにかく増やす!)
先に立地を押さえて「うちが地域の顔や!」と見せたい。
でも建物や人件費はじわじわ効いてきます。 - 共食いのリスク
近くにお店が増えると、「あれ?お客さんが分散してる?」と感じるほどに売上も利益もシュルシュルと減っていきます。 - 調剤が安定収益のカギ
薬の処方箋を扱う調剤併設店は「毎日コンスタントに来てくれるお客さん」がいるので強いんです。
社会福祉法人に置き換えてみると…
- 施設を増やす=出店と同じ
「新しい特養や保育園をつくれば、利用者は増えるはず!」
でも現実は「人材の確保」や「借入金の返済」でヒヤッとする場面が出てきます。 - 利用者や職員の奪い合い=共食い
同じ地域で同じような事業所が増えると、「あれ?定員が埋まらない」「職員募集に応募が来ない」なんてことに…。 - 安定収益の柱を持つ
ドラッグストアの“調剤”にあたるのは、福祉法人にとっては「委託事業や継続性のある補助金」。
ここがあると、経営がふわっと安定します。
経営に生かすヒント
- 施設整備は慎重に
「地域に本当に必要か」「職員を集められるか」をじっくり考えることが大切。 - 差別化で“あっ”とさせる
どこも同じサービスだと“じわじわ”と疲弊していきます。
「地域性」や「専門性」を打ち出すと「なるほど!」と選ばれやすいです。 - 安定収益を育てる
毎年、安定してコンスタントに収入が入ってくる事業を大事にすることが、法人全体の安心につながります。
まとめ
200メートルに4店舗のドラッグストア。
消費者から見れば「わぁ、便利で安い!」。
でも経営の視点では「ふぅ〜、これは消耗戦やなぁ」となる世界です。
社会福祉法人も同じ。
- 施設を増やすことがゴールではない
- 利用者や職員を“奪い合わない”工夫が必要
- 安定収益の柱をしっかり持つこと
そんな視点を忘れずに、地域でしっかりと根を張っていきたいですね。