勘定科目の解説「職員預り金」社会福祉法人会計
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厚生労働省の勘定科目の説明 職員預り金
職員預り金
出典「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について」
源泉徴収税額及び社会保険料などの徴収額等、職員に関する一時的な預り金をいう。
勘定科目説明の解説 職員預り金
預り金と職員預り金
社会福祉法人会計では、預り金について、「預り金」と「職員預り金」の2つの科目が用意されています。
科目 | 説 明 |
---|---|
預り金 | 職員以外の者からの一時的な預り金をいう。 |
職員預り金 | 源泉徴収税額及び社会保険料などの徴収額等、職員に関する一時的な預り金をいう。 |
「職員預り金」は、社会福祉法人会計の独特な科目と言えます。
一般的な企業の会計では、「職員預り金」という科目は用いずに、
「職員預り金」の内容も「預り金」に含めて処理することが多いです。
職員預り金に含まれる内容
社会福祉法人会計では、「預り金」と「職員預り金」が区分されることから、「職員預り金」に含まれるものは、
職員に係るものになります。
中心になってくるものは、職員さんへの給与や賞与の支給とともに発生する源泉所得税や社会保険料などになります。
下には、主な項目を記載しています。
NO. | 内容 | 納期・支払時期 |
---|---|---|
① | 源泉所得税 | 翌月10日(※) |
② | 住民税 | 翌月10日 |
③ | 社会保険料 | 翌月末など |
④ | 共済掛金 | 共済会の規定による |
⑤ | その他 | 財形貯蓄、給食費などで労使協定があり就業規則や給与規程で定めたもの |
預り金の会計処理
職員預り金は、勘定科目説明に、「一時的」と表現されているように、
源泉所得税や住民税、社会保険料になり、速やかに納付などの処理が行われるものになります。
長期に渡って、職員預り金勘定に残高(金額)が残ったままになっている場合、納付漏れやなどが発生している可能性もあります。毎月の残高の管理をきちんと行っていきましょう。
会計実務の確認
職員預り金に計上する項目は複数あります。
項目ごとに適切に管理していくために、会計ソフトでは、職員預り金に補助科目を用いると分かりやすくなりますね。
簡単な説明です
職員預り金
職員さんから、給与や賞与の支給時に天引きして預かったお金。源泉所得税や社会保険料など、預かり漏れや納付漏れが起きないように注意しよう。
科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。
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マツオカ会計事務所のストーリー
著者情報 この記事を書いた人
松岡 洋史
公認会計士・税理士
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関
マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳
地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。