企業主導型保育事業の制度と導入・運営支援
働く人と子どもたちの「両立支援」を実現する制度。 その制度の仕組みと、導入・運営でつまずきやすいポイントを整理しました。
「預ける人」と「働く人」両方にやさしい保育制度。
企業主導型保育事業の全体像と、導入・運営に必要な視点を解説します。
企業主導型保育事業は、国(こども家庭庁)の助成制度により、企業・法人が主導して設置・運営できる保育制度です。
認可外施設でありながら、整備費・運営費ともに手厚い助成が受けられる一方で、制度上の要件や監査対応も多岐にわたります。
このページでは、制度の仕組みと運営における実務ポイントをまとめています。
🌱企業主導型保育事業の運営支援
― 会計・制度・監査に強い専門チームが、安心の運営体制づくりをサポートします ―
✔ 企業主導型保育の運営で、こんなお悩みはありませんか?
- 毎年の 完了報告書 が不安
- 監査の指摘が多い、指摘内容の意味が分からない
- 会計・区分経理・積立資産の扱いが難しい
- 会計事務所や社労士に聞いても 制度をわかってもらえない
- 対象外経費・本社費・関連会社取引・業務委託などの整理に自信がない
- 初めての監査で何を準備すれば良いかわからない
- 監査指摘事項の改善の相談相手がいない
企業主導型保育を専門にする会計事務所や社労士がほとんどいない理由
企業主導型保育は、制度が独特で、
通常の保育所とも、社会福祉法人会計とも違う領域 が多くあります。
企業主導型保育園は、全国でわずか4,000事業所程度です。日本の中小企業が約360万社と言われていることを考えると、割合はわずか0.1%です。1,000社の顧問先を抱える会計事務所でも企業主導型保育園が1事業所あるかどうかです。
そのため、一般の会計事務所や社労士では対応が難しくなってしまうケースが少なくありません。
🌟当事務所の強み
「福祉専門20年 × 公認会計士 × 行政(自治体)経験」の実務支援
当事務所は、社会福祉法人・保育事業を専門に20年以上携わり、
企業主導型保育の
- 会計
- 助成金制度
- 完了報告
- 専門的財務監査
- 監査対応
- ガバナンス
- 人件費・本社費の区分、対象外経費の整理
まで、運営全体を見渡した支援に対応しています。
さらに、所長自身が「元・政令指定都市の事務職員(11年)」でもあり、行政の視点と実務の視点の両方から課題を整理できます。
📘 企業主導型保育事業のポイント
― 制度のむずかしさは“構造”が原因です ―
企業主導型保育は、次の3つが同時に求められます。
① 助成金制度の理解(所轄庁:児童育成協会)
- 運営費
- 整備費
- 積立資産
- 収支決算書(完了報告)
- 対象外経費の扱い
助成金ごとに細かいルールがあり、制度の独特さが“つまずきやすさ”につながっています。
② 会計・区分経理の理解
企業主導型保育事業は独立した事業区分として会計処理 が必要。
- 運営費の区分
- 本社費の按分
- 関連会社取引
- 人件費区分
- 資産の計上
- 監査を見据えた会計処理
などです。会計制度や(指導)監査の考え方は、社会福祉法人の制度にとても近いと言えます。
これまで、認可保育園の運営は、社会福祉法人が中心を担ってきたため、企業主導型保育における所轄庁からの監督も、社会福祉法人の制度や会計の考え方を色濃く反映されています。
社会福祉法人の制度や会計の制度、そして所轄庁の指導監督の考え方を十分に理解していないと、企業主導型保育の支援は難しいと言えます。
③ 監査(専門的財務監査)への対応
近年は監査のレベルが大幅に上がり、
書類の突合、証憑・契約・勤怠資料の整合性チェックが強化されています。
“一般的な税務会計とは別世界” のチェックが必要
と言っても良いレベルです。
🌿当事務所の運営支援でできること
1.会計・区分経理の整備
- 会計処理の整理
- 科目整理・仕訳の見直し
- 本社費(本部経費)の按分基準作成
- 対象外経費の整理
- 積立資産の整備(目的・計画・専用口座)
2.専門的財務監査の準備と当日対応
- 専門的財務監査の評価基準への対応支援
- 経理規程を始めとして各種規程の整備
- 会計・経理・契約の業務フローの整理
- 監査人からの質問への回答作成
- 指摘事項の改善提案
🌼当事務所が選ばれる理由
― 企業主導型保育に特化した「伴走型」支援 ―
✔ 単発相談から継続顧問まで柔軟に対応
✔ 会計・労務・制度を“横断的”に見られる
✔ 行政の視点も踏まえた説明ができる
✔ 監査を想定した実務支援
🌟 支援メニュー
■ 運営サポート(月額型・相談顧問)
現在の会計事務所との契約はそのままに、セカンドオピニオンとしての相談顧問が人気です。
- 会計・区分経理サポート
- 完了報告サポート
- 監査準備
- 定期的なオンライン相談
■ スポット支援
- 経理規程その他の規程整備コンサルティング
- 専門的財務監査の指摘事項への対応助言
■ 規程の販売
コストを抑え、自園だけで規程を整備したい事業者さんへ、規程のひな型等を販売しています。
📞お問い合わせ・ご相談
企業主導型保育の会計・監査・運営でお悩みの方は、
お気軽にご相談ください。
オンライン対応・全国可
📝筆者
松岡洋史(公認会計士・税理士)
専門分野:社会福祉法人会計・保育事業運営支援
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- 📓専門的財務監査の評価基準の解説をブログで行っています。
- 👉専門的労務監査の概要(参考)
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企業主導型保育事業 各監査での指摘事項 令和4年度~令和6年度
下のリンクから指摘事項のページに進みます。
企業主導型保育事業に関する4コマ漫画
「まんがの部屋」コーナーでは、内容ごとに4コマ漫画で説明しています。
専門的財務監査の評価基準の各項目を4コマ漫画でも説明しています。
記事の執筆者のご紹介
著者情報 この記事を書いた人
松岡 洋史
Matsuoka Hiroshi
公認会計士・税理士
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関
元地方公務員
マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳
地方公務員として11年の行政事務経験
社会福祉法人会計専門の公認会計士・税理士として20年の実務経験を有する。
専門分野:社会福祉法人会計・指導監査対応、企業主導型保育事業の会計支援・専門的財務監査対応、介護、障がい福祉、保育の各制度に精通。
都道府県・政令指定都市主催の研修講師多数。

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