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社会福祉法人のDX化、ICT導入を公認会計士とともに

社会福祉法人のDX化、ICT導入を、公認会計士とともに① 社会福祉法人会計・法人運営

会計事務所が社会福祉法人のDX化、ICT導入支援を行う

社会福祉法人さんでもDX化、ICTの導入が進んでいます。

会計事務所が、社会福祉法人のDX化、ICT導入を支援する役割について説明してみます。

法人の財務状況を勘案しながら導入していくことができる
他の社会福祉法人の導入状況を把握することができる
法人内部の契約手続きの漏れをなくすことができる
ICTツール、製品の選択に制約がない
補助金、助成金の申請業務の支援を受けられる
導入効果を財務的にも測定することができる

① 法人の財務状況を勘案しながら導入していくことができる

会計事務所の1番目の役割として、

DX化、ICT導入について、法人の財務状況、会計面、予算面の観点からの検討を行うことができる点があります。

介護ロボット等は、1機(器)あたりの金額が高額の機器もあり、限られた予算の中で、効果的、かつ効率的な導入を図っていく必要があります。

法人の財務状況によって、捻出ができる金額も変わってきます。

どれくらいの金額の範囲で、設備投資(導入)が可能か。資金(財源)は、何を用いるべきか。

財務面、会計面の判断も、大切です。

② 他の社会福祉法人の導入状況を把握することができる

マツオカ会計事務所では、顧問先様の法人さんでのDX化、ICT導入のご相談を受けて、一緒に考えています。

最終的に導入機器を選択されるのは、もちろん法人さんです。

事務所からは、検討の過程において、判断の基準、検討の視点に漏れはないか。追加の検討案などを提案していきます。

押さえておきたいことは、個々のICT機器の導入ではなく、法人全体のDX化です。

特定のICT機器の導入の視点だけでなく、法人全体を俯瞰的に見た上で、導入機器の優先順位を決めていく必要があるケースも多いのではないでしょうか。

他の法人さんでの導入状況や、上手くいったと感じておられる事例、あまり上手くいっていないと感じておられる事例などをご紹介しています。

また、実際にかかった導入費用の目安などを把握することができます。

③  法人内部の契約手続きの漏れをなくすことができる

社会福祉法人さんは、導入にあたって、意思決定の手続きや、法人内部での契約締結までの手続きを適正に行っていく必要があります。

法人内部での手続きの漏れは、指導監査(法人監査)での指摘事項になります。

適正なルールに基づいた、手続きが漏れなくできているか。検討から導入までの進捗状況を把握しながら、今、やっておくべき手続きと内容をお伝えしています。

④  ICTツール、製品の選択に制約がない

事務所が、導入の支援を行っていく場合には、導入ツールや製品について、「これを買ってください。使ってください」といった制約はありません。

販売店さんや代理店さんなら、「弊社の製品を」となるかもはしれません。

例えば、厚生労働省の介護ロボットの導入実例集「2021版」では、

「見守り支援システム」では、11社のメーカーさんの事例が掲載されています。

導入を検討する際には、最初に製品やメーカーをしぼらずに、たくさんのメーカーさんの中から、試用するツールを選択し、実際に試して、導入を進めていきましょう。

介護ロボット等の知識も必要になります。

マツオカ会計事務所では、スマート介護士の資格を取得して、介護ロボット導入についての知識を習得しています。

スマート介護士は、社会福祉法人へのICT導入を先駆的に取り組んでおられる
社会福祉法人善光会のサンタフェ総合研究所さんが主催・認定されている資格になります。

⑤  補助金、助成金の申請業務の支援を受けられる

社会福祉法人のDX化、ICT導入については、多額の費用がかかってきます。

補助金や助成金の制度を有効に活用することは、財務面でもとても大切です。

(1)ICT補助金介護ロボット等各都道府県(厚生労働省)
(2)IT補助金ITツール経済産業省
(3)人材確保等支援助成金
(介護福祉機器助成コース)
介護機器労働局(厚生労働省)

上記以外にも、都道府県や市町村による補助制度があるところもあります。

補助金の交付を受けることができるように、申請書類を作成していくことも大切です。

会計事務所では、複雑な申請書類の作成を支援していくことができます。

⑥  導入効果を財務的にも測定することができる

ICT機器の導入は、多額の費用がかかる設備投資です。

導入した効果を、財務面でも測定していく必要があります。

PDCA

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルの中でも

大切なところが、Check(評価)です。ここから次の、Action(改善)につながります。

導入事例の全てが、必ずしも、上手くいくとは限りません。

Check(評価)を行うことで、検討時の判断のどこが良かったか。どこが良くなかったかを把握し、

次の検討時に活かしていきましょう。

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よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。

著者情報 この記事を書いた人

松岡 洋史

Matsuoka Hiroshi

公認会計士・税理士 
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関

マツオカ会計事務所 代表  松岡 弘巳

地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。



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(筆者:松岡洋史 公認会計士・税理士 専門分野:社会福祉法人会計

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