勘定科目の解説 事業活動計算書 人件費 非常勤職員給与 社会福祉法人会計
| 「ホームページ利用上のご注意について」をお読み頂き、これらの条件にご同意の上ご利用ください。 |
厚生労働省の勘定科目の説明 非常勤職員給与
非常勤職員給与
出典「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について」
非常勤職員に支払う俸給・諸手当及び賞与をいう。
知恵が芽吹く福祉の学び
10分で広がる会計の知識
耳から入る福祉の知恵
今すぐ使える実務の型
勘定科目説明の解説
費用科目の解説について
事業活動計算書の費用科目については、中区分の分類を用いながら小区分の科目を解説していきます。
職員給与
今回、解説する勘定科目の体系は下のようになっています。
| 大区分 | 中区分 | 小区分 |
| 人件費 | 非常勤職員給与 | － |
大区分は、「人件費」です。
ヒトが資本の社会福祉法人にとって、費用科目の中心になってくる科目ですね。
中区分は「非常勤職員給与」です。
法人の職員のうち非常勤職員に支給する俸給と諸手当、賞与になります。
短時間勤務のパートさんなどがイメージしやすいですね。
非常勤職員のウエイトが高い法人さんでは、この科目の金額が大きくなりますね。
常勤職員と非常勤職員の区分
常勤職員と非常勤職員
| 区 分 | 内 容 |
|---|---|
| 常勤者（職員） | 施設・事業所が定めた勤務時間のすべてを勤務している者 |
| 非常勤者（職員） | 常勤者以外の従事者 （他の施設、事業所にも勤務するなど収入及び時間的拘束の伴う仕事を持っている者、短時間のパートタイマー等） |
厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」用語の解説より作成
非常勤職員給与と職員給料、職員賞与の比較
常勤職員の給与では、「俸給（本給）・諸手当」と「賞与」で科目が分けられているのに対し
非常勤職員の給与は、「俸給（給与）・諸手当」と「賞与」を同じ科目で会計処理していきます。
常勤職員と非常勤職員の勘定科目
| 対象 | 科目 | 説 明 |
|---|---|---|
| 非常勤職員 | 非常勤職員給与 | 非常勤職員に支払う俸給・諸手当及び賞与をいう。 |
| 常勤職員 | 職員給料 | 常勤職員に支払う俸給・諸手当をいう。 |
| （常勤職員） | 職員賞与 | 職員に対する確定済賞与のうち、当該会計期間に係る部分の金額をいう。 |
このこともあり、社会福祉法人会計基準では
非常勤職員の科目は、「非常勤職員給与」と表現し、
常勤職員の科目の「職員給料」とは、微妙に表現が異なっています。
簡単な説明です
非常勤職員給与
非常勤職員さんの給料や賞与です。本給（俸給）、諸手当と賞与を含めます。
常勤職員さん分は「職員給料」と表現するのに対し、非常勤職員さん分は「非常勤職員給与」と表現が細かく変わっています。
科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。
まんがの部屋
会計・役員・企業主導型保育事業などを４コマ漫画で説明しています。こちら
社会福祉法人専門 公認会計士・税理士による書籍
本の内容をブログ記事でご紹介しています
事務所スタッフによる本の感想を紹介しています。（本のタイトルをクリックして下さい）
ああ
Amazonのページはこちら（試し読み機能あり）
Amazonの試し読み機能で、本の一部ご覧いただくことができます。
- 資金収支計算書 （第５版） 58ページ 1870円
- 事業活動計算書（第３版） 73ページ 1925円
- 貸借対照表 （第３版） 81ページ 1980円
- 経営組織（理事・監事や理事会・評議員会について） 57ページ 1760円
- 随意契約 45ページ 1650円
- 注記と附属明細書 109ページ 1980円
- 社会福祉法人会計簿記の特徴』 52ページ 1870円
- 社会福祉法人会計基準の逐条解説 83ページ 1980円
- 利益と増減差額 ～その違いからわかること～ 47ページ 1815円
- 現金主義と発生主義、実現主義 67ページ 1980円
- 社会福祉法人の減価償却 58ページ 1870円
勘定科目の解説の一覧
よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。
マツオカ会計事務所のストーリー
著者情報 この記事を書いた人
松岡 洋史
Matsuoka Hiroshi
公認会計士・税理士
社会福祉法人理事（在任中）
スマート介護士 認定経営革新等支援機関
マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳
地方公務員として１１年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成１４年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。
