勘定科目の解説 事業活動計算書 事務費 保守料 社会福祉法人会計
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厚生労働省の勘定科目の説明 保守料
保守料
出典「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について」
建物、各種機器等の保守・点検料等をいう。
勘定科目説明の解説
費用科目の解説について
事業活動計算書の費用科目については、中区分の分類を用いながら小区分の科目を解説していきます。
保守料
今回、解説する勘定科目の体系は下のようになっています。
大区分 | 中区分 | 小区分 |
事務費 | 保守料 | - |
大区分は、「事務費」です。
施設(及び本部)の運営事務に要する費用になります。
平成12年度に制定された(旧)社会福祉法人会計基準の科目説明には
大区分についても説明がありました。
事務費支出
平成12年 社会福祉法人会計基準 事業活動収支計算書勘定科目の説明より
本部及び施設の運営事務に要する人件費以外の費用をいう。
中区分は「保守料」です。
建物や設備機器等の保守・メンテナンスや点検の費用になります。
建物や設備を正常な状態に維持するための費用です。
社会福祉法人では、施設の建物だけでなく、様々な設備を使用していることから、維持に係る費用も大きくなる傾向があります。
保守とは:1 正常な状態を保つこと。
出典:「デジタル大辞泉」(小学館)より
保守料と業務委託費
社会福祉法人会計で保守料と混同しやすい科目に業務委託費があります。
保守契約は、業務委託契約と同じような契約になることがあります。契約内容が、建物や設備の保守に関するものの場合には、業務委託費ではなく、保守料に計上します。
勘定科目の説明は下のようになっています。
区分 | 保守料 | 業務委託費 |
---|---|---|
説明 | 建物、各種機器等の保守・点検料等をいう。 | 洗濯、清掃、夜間警備及び給食(給食材料費を除く)など施設の業務の一部を他に委託するための費用 (保守料を除く)をいう。 必要に応じて検査委託、給食委託、 寝具委託、医事委託、清掃委託など、小区分で更に細分化することができる。 |
簡単な説明です
保守料
建物や設備機器などの保守・メンテナンスや点検の費用です。
科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。
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第9巻 | 利益と増減差額 ~その違いからわかること~ | 47 | 1815円 |
(第4巻 経営組織は、法人の理事・監事や評議員について解説しています)
勘定科目の解説の一覧
よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。
著者情報 この記事を書いた人
松岡 洋史
公認会計士・税理士
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関
マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳
地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。