勘定科目の解説「建設仮勘定」社会福祉法人会計
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説明の内容
管理職になり、初めて社会福祉法人の会計に接することになったお客様へ、 「自分は会計の初心者だ」と思っておられる方々へ、 社会福祉法人会計で用いる勘定科目のイメージを持ってもらうための簡単な説明になります。始めたきっかけはこちら |
厚生労働省の勘定科目の説明 その他の固定資産 建設仮勘定
建設仮勘定
出典「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について」
有形固定資産の建設、拡張、改造などの工事が完了し稼働するまでに発生する請負前渡金、建設用材料部品の買入代金等をいう。
その他の固定資産 建設仮勘定の簡単な説明をしてみましょう

建設仮勘定
建設工事などで、工事の契約・着工から完成までの間に支払われた金額。
工事の期間が長い施設の建設工事などで生じてくる。大規模な工事で、工事の期間が複数年に及ぶ場合には、帳簿残高(内容)の管理が大切になってきます。
勘定科目説明の解説
建設工事の工事費の支払い
建設工事の代金の支払い方法は、建設請負契約書によって定めますが、
施設の建設など大規模で、工事期間も長くなる工事では、着手金や中間金などの支払いが発生することが慣例的にあります。
例えば、こんな感じです。
① | 契約時 | 着手金 | 1/3 |
② | 工期の途中 | 中間金 | 1/3 |
③ | 竣工時 | 最終支払 | 1/3 |
①や②のような支払費用は、建物など、正規な勘定科目で処理するのではなく、建設仮勘定で会計処理を行っておいて、工事が竣工・引き渡しがあり、施設の供用(使用)が開始された時に、③とともに、建物などの正規の科目に計上していくことになります。
一般的には、③の支払についても、いったん建設仮勘定で計上しておいてから、
工事費合計金額(①+②+③の計)を、建設仮勘定から正規の科目(建物など)に振り替える処理がお勧めされます。

建設仮勘定の言葉のように、建設中などの固定資産を取得する際の仮の科目になります。
流動資産の科目である「仮払金」とイメージが重なりますね。
建設仮勘定は、仮払金に比べて、長期的に帳簿残高(金額)が残っていることがあります。建設仮勘定の帳簿残高の内容を把握しておくことと、正規の科目(建物)などへの振替漏れがないように気をつけましょう。
簡単な説明をもう一度

建設仮勘定
建設工事などで、工事の契約・着工から完成までの間に支払われた金額。
工事の期間が長い施設の建設工事などで生じてくる。大規模な工事で、工事の期間が複数年に及ぶ場合には、帳簿残高(内容)の管理が大切になってきます。
科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。
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この記事を書いた人
松岡 洋史
Matsuoka Hiroshi
公認会計士・税理士 スマート介護士
マツオカ会計事務所 代表
平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
約20年間、社会福祉法人と一緒になり、法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。
