1. HOME
  2. ブログ
  3. 企業主導型保育事業 専門的財務監査
  4. 専門的財務監査のポイント㉒ 専門的財務監査の指摘事項 令和4年度分~企業主導型保育事業~ 

会計・法人運営の記事ブログ

会計・法人運営を支えるブログ

企業主導型保育事業 専門的財務監査

専門的財務監査のポイント㉒ 専門的財務監査の指摘事項 令和4年度分~企業主導型保育事業~ 

企業主導型保育事業の専門的財務監査

令和3年度から、企業主導型保育事業に対して専門的財務監査が行われています。
専門的財務監査は、監査法人(公認会計士等)によって行われることになります。

こども家庭庁の資料から、専門的財務監査の指摘事項を確認していきます。

本のご案内 1から学べる社会福祉法人会計

専門的財務監査の実施施設数

令和6年8月現在、令和4年度と令和3年度に実施した監査について説明が行われています。

区分令和4年度令和3年度
実施施設500施設500施設
うち文書指導施設494施設
(98.8%)

448施設
(89.6%)
うち口頭指導施設407施設
(81.4%)
406施設
(81.2%)
こども家庭庁・資料を基に作成

実施施設の選定基準

こども家庭庁の資料によると、専門的財務監査の実施施設の選定は、下のような基準によって選定されています。

区分選定基準
最優先監査実施年度前年における立入調査や完了報告の審査において、助成金の適正な管理・使用の観点で指摘(把握)があった施設を最優先
施設選定にあたっては、運営費の助成額が3,000万円以上の施設のうち、過去の立入調査で財務関係の指摘を受けた施設
①の助成額の条件に限らず、審査上の問題施設や、内閣府から個別に指示のあった施設について、
追加で選定される可能性がある

専門的財務監査での指摘事項

指摘事項の内容欄のリンクから、説明ページへ進みます。

NO.指摘事項の内容令和4年度
件数
(割合)
令和3年度
件数
(割合)
1運営費完了報告の収支決算書に助成対象外の支出が計上されている。375 (75.0%)184 (36.8%)
2現金の管理(現金実査等)が適正でない。264 (52.8%)215 (43.0%)
3発注業務に関する規程または規定が定められていない。224 (44.8%)135 (27.0%)
4保育事業に係る経理規程が設定されていない。内容に不備がある。218 (43.6%)106 (21.2%)
5経費支出の計上額が不明確または誤っている。202 (40.4%)173 (34.6%)
6契約業務に関する規程または規定の内容に不備がある。199 (39.8%)97
(19.4%)
7保育事業の予算に対する実績管理の未実施。予算・実績管理帳表作成に不備がある。165 (33.0%)21
(4.2%)
8親族、役員や関係会社との取引の適正性が確認できない。129 (25.8%)99
(19.8%)
9決算書(貸借対照表や損益計算書)の作成が適正でない。102 (20.4%)129 (25.8%)
10会計責任者および出納職員の任命、設定に不備がある。101 (20.2%)87
(17.4%)
こども家庭庁・資料を基に作成

今後、項目ごとの解説を記事していく予定です。

企業主導型保育事業 各監査での指摘事項 令和4年度~令和5年度

下のリンクから指摘事項のページに進みます。

専門的財務監査専門的労務監査立入調査午睡時抜き打ち調査
4年度4年度4年度4年度
5年度速報値5年度速報値5年度速報値5年度速報値

福祉の会計を20年 公認会計士・税理士

企業主導型保育事業

専門的財務監査の対応支援をオンラインで

各種規程の販売

ご要望にお応えし、各種規程の販売を開始しました。販売サイトはこちら

専門的財務監査の解説記事の一覧はこちら


社会福祉法人専門 公認会計士・税理士による書籍

Amazonのページはこちら(試し読み機能あり)

Amazonの試し読み機能をぜひご活用ください。本の内容を一部ご覧いただくことができます。

第1巻
資金収支計算書

第1巻 資金収支計算書 表紙

63ページ
1870円

NO.タイトルページ価格
第1巻資金収支計算書 (第5版)581870円
第2巻事業活動計算書(第3版)731925円
第3巻貸借対照表 (第3版)811980円
第4巻経営組織(理事・監事や理事会・評議員会について)571760円
第5巻随意契約 451650円
第6巻注記と附属明細書1091980円
第7巻社会福祉法人会計簿記の特徴
『大切なのは、1行増えること』
521870円
第8巻管理職のための
社会福祉法人会計基準の逐条解説
831980円
第9巻利益と増減差額
 ~その違いからわかること~
471815円
第10巻現金主義と発生主義、実現主義
 ~収益と費用を計上するタイミングはいつ?~
671980円
※ 第4巻 経営組織は、法人の理事・監事や評議員について解説しています

マツオカ会計事務所のストーリー

よかった。ありがとう。読んだ人が幸せでありますように。

著者情報 この記事を書いた人

松岡 洋史

Matsuoka Hiroshi

公認会計士・税理士 
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関

マツオカ会計事務所 代表  松岡 弘巳

地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。



代表挨拶へ

Profile Picture

(筆者:松岡洋史 公認会計士・税理士 専門分野:社会福祉法人会計

関連記事


1から学べる社会福祉法人会計 第9巻 利益と増減差額

マツオカ会計事務所のストーリー
こちら

error: Content is protected !!