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勘定科目の解説 マツオカ事務所オリジナル

勘定科目の解説「事業未払金」社会福祉法人会計 

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厚生労働省の勘定科目の説明  事業未払金

事業未払金
事業活動に伴う費用等の未払い債務をいう。

出典「社会福祉法人会計基準の制定に伴う会計処理等に関する運用上の留意事項について

勘定科目説明の解説 事業未払金

事業未払金の解説

勘定科目説明の内容は、あっさりした表現にも見えますが、とても重要な科目ですね。
流動負債の中でも、日常の業務の上で、ウエイトの高い科目です。

請求書

社会福祉法人の事業運営の中で発生する費用(取引)の多くは、
現金払いではなく、請求払いといった形で支払いが行われていると思います。

事業運営のために、取引先からの納品や役務(サービス)の提供を受けた(完了した)が、まだ、代金の支払いが行われていない取引に係る金額を、事業未払金として計上していきます。

簿記

会計の勉強を
日商簿記(商業簿記)から始められた人にとっては、
「買掛金」の科目がイメージしやすいかもしれません。

介護保険の始まりとともに制定された(旧)会計基準では、「未払金」として整理されていました。
現行の(新)社会福祉法人会計基準では、「未払金」が、下のように2つの科目に区分されました。

科目説   明
事業未払金事業活動に伴う費用等の未払い債務をいう。
その他の未払金上記以外の未払金(施設整備等未払金を含む。)をいう。

未払金を、事業活動に伴うものと、それ以外のものに分けて計上(表示)することになりました。


事業未払金の管理上のポイント

意識しておきたいことは、取引の相手先ごとに、債務残高(未支払額)と支払い状況を管理しておくことが大切になってきます。

社会福祉法人によって、締め日と支払期日(支払条件)が決められていると思います。

月末締の翌月末払いや、25日締の翌々月10日払いなどです。

全ての取引先さんに同じ支払条件であったり、取引先さん毎に、支払条件が異なる場合もあるかもしれません。

毎月、経常的に取引のある主要な取引先さんについては、相手先ごとに、残高を管理していくことで、支払漏れだけでなく、費用の計上漏れや、計上誤りなどがないか確認していくことができます。

請求書納品書見積書

また、納品書や見積書、契約書と
請求書を照合して、金額などに誤りがないかを確認することも大切になってきます。

会計ソフトでは、事業未払金の科目の中に相手先ごとに分けて補助科目を設けるといいですね。

簡単な説明です

マツオカ
マツオカ

事業未払金
法人が福祉事業を行うために、モノを買ったり、作業などをやってもらったことに対して、まだ支払っていないお金。
相手先ごとに分けて整理をしてみると、たくさんの取引先さんが事業運営を支えてくれていることがわかる気がしますね。


科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。

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著者情報 この記事を書いた人

松岡 洋史

Matsuoka Hiroshi

公認会計士・税理士
社会福祉法人理事(在任中)
スマート介護士 認定経営革新等支援機関

マツオカ会計事務所 代表 松岡 弘巳

地方公務員として11年、地方公営企業の財務部門を中心に在籍した後、平成14年から社会福祉法人への会計支援業務を行う。会計支援を通じて出会った、社会福祉法人で働く皆さんの人柄に魅かれ、平成18年 社会福祉法人会計専門の会計事務所として開業した。
地方公務員としての経験と公認会計士としての知識を活かして、社会福祉法人の法人運営の支援を行ってきたことにより、独特の実務経験を有する。

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(筆者:松岡洋史 公認会計士・税理士 専門分野:社会福祉法人会計

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