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「社会福祉法人会計基準」の勘定科目を解説
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勘定科目の解説記事の一覧
このページは、解説済みの科目の一覧表です。
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勘定科目を「やさしく、ふかく、おもしろく」
社会福祉法人会計の勘定科目の辞書として使ってもらうことが目的です。どの科目からでも読み進めてもらうことができます。
ひと言解説をまとめたページはこちら
勘定科目の解説のページの中で、科目の要点を短い文章で説明したものをまとめたページはこちらです。
※資金収支計算書の勘定科目について
資金収支計算書と事業活動計算書に類似の勘定科目名がある場合には、事業活動計算書から先に解説を進めています。事業活動計算書の勘定科目もご覧になってみてください。
貸借対照表
負債の部
流動負債
短期運営資金借入金
法人の事業運営のために短期的に借りたお金。一般的な表現では、運転資金のための借入金のイメージですね。短期とは1年以内に返す予定であったり、返済の期限が決まっていないものです。
事業未払金
法人が福祉事業を行うために、モノを買ったり、作業などをやってもらったことに対して、まだ支払っていないお金。
相手先ごとに分けて整理をしてみると、たくさんの取引先さんが事業運営を支えてくれていることがわかる気がしますね。
その他未払金
事業そのもの以外で、買ったものやってもらったことに対してまだ払えていないお金。
例えば、施設の工事費等が該当するため、その他未払金が計上される場合には、金額が高くなることがあり、未払い残高や支払(予定)時期を把握しておくことも大切になってくる。
支払手形
事業のために買ったものや、何かの作業をしてもらってた代金をお金の代わりに手形で渡している形。
法人の信用を担保に、◯月◯日に支払いますと約束している形。
支払いは先なので引き落とし口座をきちんと管理しておくことが大切。
役員等短期借入金
役員などに一時的に借りているお金。お金のやりくりが大変な時に役員が法人にお金を貸すと言うのは意外とある形。金融機関からの借入とは異なり、役員個人との取引のため、法人できちんと書類を作成していく必要があります。
1年以内返済予定設備資金借入金
施設の建設などの大規模な工事や固定資産の購入のために借りたお金を、長い期間で返していくものの中で、決算日から1年以内に返す金額。返済予定表などで確認していきます。
1年以内返済予定長期運営資金借入金
日常的の運営に係るお金を長期に借り入れたもので、決算日から1年以内に返す金額。返済予定表などで1年以内の金額を確認していきます。
1年以内返済予定リース債務
固定資産をリースで取得している場合の、リース料の未支払い額のうち、1年以内の支払金額。
リース取引には、利息相当額が含まれているため、未支払額についても、利息相当額を控除する方法と、控除しない簡便な方法があります。
1年以内返済予定役員等長期借入金
役員などから長期に借りているお金のうち、1年以内に返済する金額。
お金のやりくりが大変な時や施設整備の際に役員が法人にお金を貸すと言うのは、企業では意外とある形。金融機関からの借入とは異なり、役員個人との取引のため、法人できちんと書類を作成していく必要があります。
1年以内返済予定事業区分間長期借入金
事業の異なる拠点同士で、長期的に借入れたお金のうち、この先1年以内に返済する金額。
法人内部の取引のため、契約書、意思決定の手続きを忘れないように。返済のルールも明確に。
1年以内返済予定拠点区分間長期借入金
同じ事業の中の拠点同士で、長期的に借りたお金のうち、この先1年以内に返済する金額。
法人内部の取引のため、意思決定の手続きの記録や返済のルールを明確に残しておきましょう。
1年以内支払予定長期未払金
固定資産を長期の分割払いなどで取得した場合の、この先1年以内に支払う金額。
分割払いは、リース取引とは、別の取引になります。
未払費用
時の経過とともに支払う契約になっているお金、○月分といったもので、3/31現在で、すでに役務やサービスの提供を受けたが、支払っていないお金。
預り金
職員以外の方から一時的に預かったお金。源泉所得税の預かり漏れや納付漏れ、精算漏れなどが起きないように注意しよう。
職員預り金
職員さんから、給与や賞与の支給時に天引きして預かったお金。源泉所得税や社会保険料など、預かり漏れや納付漏れが起きないように注意しよう。
前受金
商品や製品の代金、福祉サービスの利用料などを、先に受領している場合に用いる。
商品の引渡し後、サービスの提供後には、適切な科目へ振替えを忘れないように。
前受収益
法人が、駐車場や住宅系のサービスなど、時の経過と収益の発生が比例するような取引を、継続的に行っている場合に、〇月分の料金を、先に受け取っている際に用いる科目ですね。
事業区分間借入金
事業区分が異なる拠点から、1年以内の短期的に返す予定で借りたお金。
長期間、返済を行わず、残ったままになっていないか、(年度末までに)確認しましょう。
拠点区分間借入金
同じ事業区分同士の拠点から、1年以内の短期的に返す予定で借りたお金。
長期間、返済を行わず、残ったままになっていないか、(年度末までに)確認しましょう。
仮受金
内容や科目が決まる前に、一時的にお金を受け取ったもので預り金ではないもの。内容や科目がハッキリと確定したときには正しい科目に振り替える。
賞与引当金
賞与は、給与の後払い的な性質を持つと言われることがあります。翌期に支給する賞与の中に、当期に働いてもらった期間の部分があれば、決算で賞与引当金を見積もっておきます。夏の賞与について、引き当てることが多いでしょう。給与規程などの賞与に関する規程(算定期間など)を確認しておきましょう。
その他の流動負債
他の科目には該当しそうにないものやこれまでにはなかったような取引で、1年以内に支払う必要などがあるもの。
金額が大きくなってきたら、具体的な科目名つけてあげよう。
固定負債
設備資金借入金
施設の建設などの大規模な工事や固定資産の購入のために借りたお金を、長い期間で返していくものの中で、決算日から1年先以降に返済が残っている金額。返済予定表などで確認していきます。
長期運営資金借入金
日常的の運営に係るお金を長期に借り入れたもので、決算日から1年先以降に返済が残っている金額。返済予定表などで1年先以降の金額を確認していきます。
リース債務
固定資産をリースで取得している場合の、リース料の未支払い額のうち、1年先以降に支払う残額。リース取引には、利息相当額が含まれているため、未支払額についても、利息相当額を控除する方法と、控除しない簡便な方法があります。
役員等長期借入金
役員などから長期に借りているお金のうち、決算日から1年先以降に返済する借入残額。
お金のやりくりが大変な時や施設整備の際に役員が法人にお金を貸すと言うのは、企業では意外とある形。金融機関からの借入とは異なり、役員個人との取引のため、法人できちんと書類を作成していく必要があります。
事業区分間長期借入金
事業の異なる拠点同士で、長期的に借入れたお金のうち、決算日から1年先に返済する借入残額。法人内部の取引のため、契約書、意思決定の手続きを忘れないように。返済のルールも明確に。
拠点区分間長期借入金
同じ事業の中の拠点同士で、長期的に借入れたお金のうち、決算日から1年先に返済する借入残額。法人内部の取引のため、契約書、意思決定の手続きを忘れないように。返済のルールも明確に。
退職給付引当金
法人の退職金制度で、職員さんに支給する予定の退職金の当期末の金額を見積もったもの。
外部の制度に加入している場合には、制度により取扱いが異なるので注意が必要になります。
福祉医療機構の制度では引当を行わない。都道府県の共済会制度へ加入も多いが、加入している共済会ごとに、制度が異なるところがあるので、共済会の書類で確認しておこう。
役員退職慰労引当金
法人の役員さんへ役員退職慰労金を支給する場合の当期末の金額を見積もったもの。
役員退職慰労金は法人で役員退職慰労金規程等を定めている場合に支給できるものになります。
役員退職慰労引当金は、規程を基に当期末現在の金額を合理的に計算できる場合に計上していきます。
長期未払金
固定資産を長期の分割払いなどで取得した場合の、1年先以降に支払う金額。
分割払いは、リース取引とは、別の取引になります。
長期預り金
施設の入居者さんからの預かった、一括徴収した長期のご利用料や敷金、保証金など。
ご利用料などを毎月、収益の科目に振替えていく。入居者ごとなどに、きちんと管理、把握していくことが大切になります。
その他の固定負債
他の科目には該当しそうにないものやこれまでにはなかったような取引で、1年先以降に支払う必要などがあるもの。
金額が大きくなってきたら、具体的な科目名つけてあげよう。
純資産の部
基本金
法人の設立や施設の建設時などにご寄附をいただいたありがたい金額。ご寄附として受け入れたお金を原資に建てた建物などは、基本財産に区分されることになります。法人の維持、存続のために大切に保持されていく金額になります。
国庫補助金等特別積立金
施設整備などのための補助金は、受領した会計年度のみの収益とせずに、補助金を原資に取得した資産を利用する期間において按分していこうという趣旨で、補助金の金額を、いったん積立てた上で、毎年取崩しを行っていきます。
○○積立金
将来のいろいろな目的のために、過去からの増減差額(業績)の合計額から予め積み立てておくもの。将来のお給料の支払いのためや大きな修繕のため、新しい施設のためなど目的ごとに口座を開けて管理していく。科目例では「○○」となっているが、きちんと名称をつけて管理をしていきます。
次期繰越活動増減差額
事業活動計算書の一番下にある次期繰越活動増減差額が貸借対照表の純資産の中に計上されることになります。事業開始以来の当期末時点での増減差額の累計額を表しています。貸借対照表と事業活動計算書が繋がっていることが分かります。
科目の詳しい説明のページへは、科目名のリンクから進むことができます。
科目については、日々、追加をしています。
科目の正確な内容は、厚生労働省の勘定科目説明でいつでも確認することができます。
科目の要点をイメージできるようにしておきましょう。
社会福祉法人専門 公認会計士・税理士による書籍
本の内容をブログ記事でご紹介しています
事務所スタッフによる本の感想です。(本のタイトルまたは画像をクリックして下さい)
第1巻
資金収支計算書
はじめに | 本が選ばれる3つの理由 |
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第1巻
資金収支計算書
63ページ
1870円
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第1巻 | 資金収支計算書 (第5版) | 58 | 1870円 |
第2巻 | 事業活動計算書(第3版) | 73 | 1925円 |
第3巻 | 貸借対照表 (第3版) | 81 | 1980円 |
第4巻 | 経営組織(理事・監事や理事会・評議員会について) | 57 | 1760円 |
第5巻 | 随意契約 | 45 | 1650円 |
第6巻 | 注記と附属明細書 | 109 | 1980円 |
第7巻 | 社会福祉法人会計簿記の特徴 『大切なのは、1行増えること』 | 52 | 1870円 |
第8巻 | 管理職のための 社会福祉法人会計基準の逐条解説 | 83 | 1980円 |
第9巻 | 利益と増減差額 ~その違いからわかること~ | 47 | 1815円 |
第10巻 | 現金主義と発生主義、実現主義 ~収益と費用を計上するタイミングはいつ?~ | 67 | 1980円 |
マツオカ会計事務所のストーリー
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